CASが一般向けに無料ウェブ・リソース
「コモン・ケミストリー」を始動
米国化学会(American Chemical Society)の情報部門であり、世界最大の科学技術情報データベースサービスを提供するCAS(Chemical Abstracts Service/ケミカル・アブストラクツ・サービス)はこのほど、一般向け無料情報検索サービス「Common ChemistryTM(コモン・ケミストリー)」をオンライン上で公開いたしました。
「コモン・ケミストリー」は、化学物質名もしくはCAS 登録番号*のいずれかからでも検索でき、その物質に関する詳細な情報を調べることができるサービスで、CASデータベースからの情報のほか、ウィキペディアの情報にもリンクしています。これまでCASのサービスに触れる機会のなかった化学従事者以外の方にも広くご利用いただけるサービスとなっています。
本サービスでは周期表上の118元素および日常で広く使われ関心の高い約7,800の化学物質が検索対象で、カフェインや塩化ナトリウム(食卓塩)、過酸化ベンゾイル(にきび治療薬成分)なども含まれています。
CASマーケティング部長のクリスティーヌ・マッキューが紹介するように、このサービスを使えばCAS 登録番号や化学物質名から誰でも簡単に、CAS 登録番号、化学物質名または同義名、分子式、化学構造、およびウィキペディアとの相互リンクなど物質の詳細情報を確認することが可能です。またソーシャルウェブサイト”Delicious” や”Digg”を利用しブックマークすることも可能です。
コモン・ケミストリーは、CAS登録番号(CAS RN)を網羅的に検索できるサービスを意図するものではありませんが、一般に関心が高い化学物質の情報にアクセスすることができます。CAS登録番号は化学物質の重複のない識別名で、もっとも広く用いられているものとして世界中で認められています。CAS REGISTRYSM データベース全体では4600万件の有機・無機物質を登録しています。SciFinderやSTNといった研究発見・特許情報ツールによって、ユーザーがデータベース全体を検索できるようになっています。
CASはウィキペディアのボランティアの皆さんに感謝いたします。とりわけニューヨーク州立大学ポツダム校のマーティン・ウォーカー(Martin Walker)教授は、ウィキペディアに該当するレコードがある場合にリンクを設けるため協力していただきました。コモン・ケミストリー・データベースは定期的に更新され、ウィキペディアとのリンクが可能な場合は追加される予定です。

